Vol.02(前編)×西田まこと氏&石渡豊氏

写真:西田氏
武井:
今日は色々とお伺いしたいことがあるのですが、まず教育問題について、お伺いしたいと思います。僕も一父親として大変興味があるんですよ。
西田氏・石渡氏:
今日はお呼びいただいてありがとうございます。
いしわたり:
豊氏:教育を大きく分けると学校で成り立つ教育と、家庭で成り立つ教育、地域で成り立つ教育と3つありますよね。学校での教育に対してチェックしていきたいところなんですが、学校での教育は1つの空間で行われていますがS.O.Sを発する子供たちの受け皿が少ないんです。そういう中で登校拒否であるとかいじめといった、今のシステムの中ではどうしても疎外されてついて行けない子供たちがでてしまう。そういう子供たちをどうするか?というところに大きな課題があるんですよ。家庭がどうなの地域がどうなのといったときに地域力をどうつけるか、「地域の子供は地域で育てよう」というキャッチフレーズはあるんですが、では具体論として地域で何をしてあげられるか、それに対する回答は少ないんですよ。今お子さんを抱えるお父さん・お母さんの世代も自分たちが鍵っ子だったりして本来の家庭の姿から大きくかけ離れて育ってきている場合もある。そういう中で行政の側を後押しする私たち議員のほうからすると地域でどうするか、家庭でどうするか試行錯誤であったりするんですよ。そういう中で今一生懸命やってる事を何とか育て上げていくことしか出来ないかもしれませんがそれが大事です。教員の資格制度も見直す必要があると思います。色々な問題が山積みなわけですが、そういった中でも基本的に私はこう思うんです、「子供は幸せになるために生まれてきたんだ。」両親がこの子を本当に幸せにしてあげたい、地域で子供を幸せに育ててあげよう、学校でもその子が幸せになるための力を育ててあげよう、こういう哲学を持って接しないと全て空回りしてしまうんです。
武井 :
僕らの時代では存在した「最低これだけは守られていた」というものが今はないんですよ。自分の子供を見ていて思いますが、ほんと昔と違いますよね。言い方は悪いかもしれませんが汚いことをしない。学校にしても汚いところがない、綺麗なところばかり見せようとする。運動するにしても守られた環境の中でやる。運動すれば怪我する場合もあるじゃないですか。でも今は怪我しちゃいけない、怪我させてはいけないって感じですもんね。もちろん間違っちゃいないんですけどね・・。学校の教育者、生徒、家庭、そういった問題を考えると、まずどこを取り組むべきとお考えですか?
武井:
そうそう。僕は寝るときに、会社のことや色んな事が頭をかけめぐってしまって結構寝付けないことが多かった。で、昔お笑いのDVDを見ながら寝たら、これが見事にスッと寝れたんですよ。それからそれが習慣になってて結構お笑いのDVDもってますよ(笑)
西田:
色々な問題はありますが、今の様な問いかけにお答えするならば私はズバリまず家庭教育だと思います。学校でも教育はもちろんして欲しいですが、私も2人の子の親ですし。でも周りに期待するよりもまず自分の家庭で、教育をしっかりやることだと思います。挨拶や規則正しい生活といった基本的なことを家庭でやることで、学校でも変わってくると思います。基本的なところでいうと早寝、早起き、朝食をきっちりとる。食事をする際にちゃんと「いただきます」と言う。そこでは命あるものを頂くから「いただきます」と感謝するんだよ、ということを教えてあげるのも教育だと思います。こういうことはまず家庭で出来ることであって、これは別に政治家としてではなく一個人、一人の親としての意見ではありますけど。
武井:
僕、まったく西田さんと同じ意見です。何で国としてこの問題を取り扱うんだろうって思っちゃってる位なんですよ(笑)教育は家庭でしていくべきであって、誰かに頼むのではないのだと思います。自分の子供をちゃんと愛してあげて、人それぞれ観点が有ってそのなかで育っていく。商売でも同じなんです。人任せになっていて、自分で自分を守るという気がない。なんだかんだ理由をつけながら「逃げながら」自分を守ろうとしている。
西田・いしわたり:
そうですね
武井:
人の責任にせず、親がちゃんと自分の子を見てあげる、気づいてあげるといった環境を家庭で作ってあげる。たとえば、先ほども出た挨拶というのもコミュニケーションの1つであるし、どんな人でもそれは人として生きていくために大事なこと。 新入社員にしても入ってきて、挨拶一つ出来ないだの、いろんな面で教育ができていなかったり、会社の文句をいうのに親が出てきたりしている。おかしいですよね。
写真:いしわたり氏
いしわたり :
つまり生き抜く力だとか対応能力といったものを教える場がなくなっている。
武井:
それは家で教えられるんじゃないですか~。
いしわたり:
そうやって家でやってくれるところはいいですよ。でもそうはいかない場合がある。 どの子供たちにもチャンスを与えてあげることが、私達政治家の役目である気がしているんですよ。そこでインターンシップ、つまり就業体験をさせる場を作ったんです。協力してくれる企業を探すのは苦労しましたが、53社にご協力いただいて工場や作業場で子供たちに仕事をさせたんです。初めはモジモジして挨拶もできない。パン屋さんにいった子はパンを焼くのにこんなに早起きするんだ!ということから、お客様に「ありがとうございました」といったら「えらいね、明日も来るね」といわれ励みになったり。そういう事での教育をうけるチャンスを与えることはやはり私たちの役割です。
西田:
形どうこうってなると例えば体罰もそこだけ言われるとひどく聞こえてしまいますが、子供のためにって思えば伝わることもある。誰も大怪我させようと思ってないですからねぇ(笑)

写真:西田氏

  • 西田 実仁(にしだ まこと)

  • 1962生まれ。
  • 慶應義塾高校、慶應義塾大学経済学部を卒業。大学二年時に中国・北京に留学。 昭和61年4月、㈱東洋経済新報社に入社。「会社四季報」記者のほか、税金、年金、中小企業、アジア等を担当。 「週刊東洋経済」副編集長を最後に退社。
  • http://www.nishida-makoto.jp

写真:いしわたり氏

  • いしわたり 豊(いしわたり ゆたか)

  • 1955年生まれ。
  • 東洋大学経済学部卒。東芝メディカル(株)を経て、平成5年より9年間、国会議員第一秘書。 平成15年4月、埼玉県議会議員に初当選。現在1期目。
  • http://www.ishiwatari-online.com

教育問題とは、まずは家庭に基本があり、その上で今の時代にあった学校教育が必要なんではなかろうか。確かに様々な問題は山積みだが、実は今すぐ自分たちに出来ることがあり、しかもそれが一番大切なことなのだと気付かされた。 (編集&写真:(株)ソウルプレイヤー)